胸を大きくしたいという願いを叶えてくれるのが豊胸手術です。豊胸手術にはいろいろな手術方法がありますが、今回ご紹介するのは「献血豊胸」と呼ばれている豊胸方法です。
そんな献血豊胸はどのような豊胸方法なのか、またメリットやデメリットについても詳しく解説していきます。
献血豊胸とは自分の血液から採血した血液をジェル化したものを注入する豊胸術のことです。クリニックによってはその名称は「PPPジェル豊胸」「プラズマジェル豊胸」などと呼ばれますが、どれも同じ豊胸術です。
血液の中に含まれている、PPP(少血小板血漿)とPRP(多血小板血漿)の成分を加工して、ジェル状にしたものを注射器でバストに注入するという豊胸方法です。
自分の血液をベースにして作られているプラズマジェルを使っているため、体内に吸収されてもアレルギー反応なども起こしにくく、身体への負担が限りなく小さい豊胸方法だといえます。
PPPやPRPは、手を切ってしまった時などの修復作用に効果がある成分のため、注入した後でも身体にも馴染みやすく、1~2カップのサイズアップをさせることが可能です。
美容整形の治療で手術後の腫れや内出血、抜糸などを行ってから、完全に回復するまでの時間をダウンタイムと呼びます。
献血豊胸は注射器で注入していく豊胸術のため、日帰りの施術が可能であり、ダウンタイムも極めて短いといわれています。
しかし施術後には筋肉痛のような痛みを感じることが一週間ほどあるようですが、特に心配はありません。
自分の血液でできているプラズマジェルは、時間をかけて吸収・分解される仕組みになっていて、効果が持続する期間は3か月から1年程度です。
献血豊胸を行う時の施術の流れをご紹介します。
献血豊胸ではバストのサイズを2カップほどサイズアップさせることが可能です。
しかし、その人の体型や体調によっては採血できる血液の量が変わってくるので、カウンセリングの時にしっかり確認する必要があります。
通常の献血で採取される血液の量は200~600mlほどの量なので、献血豊胸で必要になる血液量は身体に危険が及ぶ血液量ではありません。
献血豊胸のメリットをご紹介します。
献血豊胸には血液からできたジェルを使用するため、採取できる血液の量が少ないと、豊胸に必要なジェルの量も少なくなってしまいます。
どれくらいの量の血液を採取できるかというのは、体重や体格、血液検査の結果、施術当日の体調などによって異なるということを把握しておきましょう。
献血豊胸は副作用やアレルギー反応も少ない豊胸術として知られていますが、デメリットもあるのでご紹介していきます。
献血豊胸は2カップ以上のバストアップを長期間持続させるということには向いていない豊胸術となっています。
自分の血液を使っていることから吸収がよく、定着率が低いため、吸収は3か月を越えた辺りから始まってくるので約1年経つと元のバストに戻ってしまいます。
またカウンセリングの後の血液検査によっては施術を受けられないこともあります。体重によって採取できる血液の量が変わってくるので、体重が軽すぎる人は大きなバストアップができないこともあります。
豊胸手術のなかでは、比較的リーズナブルな値段で受けられる豊胸法として知られている献血豊胸。ここでは献血豊胸のリスクや値段について見ていきましょう。
ドイツでの実績や、調査内容から異物を胸に入れる豊胸法よりも術後トラブルを引き起こすリスクが低いといわれています。
しかし日本で実施している献血豊胸の症例が少ないため、ある程度自己管理のもと手術を受ける必要があるでしょう。
また、献血豊胸を行っているクリニックを探すことから始めなければならないことも押さえておきましょう。
献血豊胸はとにかく費用が安い豊胸術ということでも知られています。費用はクリニックによって異なりますが、1カップ10万円ほどの料金で受けられる場合が多いようです。
ヒアルロン酸豊胸の場合は約25万円~60万円、脂肪注入豊胸の場合は約40~150万円といわれているので比較してみると献血豊胸が安いと言われている理由がよくわかるでしょう。
豊胸手術を受ける場合、身体の中に異物が入ってしまうことは避けられません。人工物を入れることに抵抗がある人は、献血豊胸がおすすめです。
献血豊胸は自分の血液と特殊なジェルを混ぜたプラズマジェルを注入するので、副作用やアレルギー反応が少ない豊胸法です。
定着率が低いため、長期間の豊胸には向いていないのですが、一時的なバストアップを目指して豊胸したいという女性におすすめです。
血液を採取して行う豊胸法なので、貧血になりやすい人などは事前に医師に確認しておくとよいでしょう。信頼できる医師がいる、アフターケアが充実したクリニックを選びましょう。